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「5年間のイギリス留学を終えて」


ホイットギフト長期交換留学生 三浦 徹


計5年間のイギリス留学を終えるにあたっての総括として大学生活を中心に振り返ってみたいと思います。これから留学を考えている浦高生の参考になることができれば幸いです。

5年間の略歴
2001年9月               Whitgift School 入学
                  A-level: Mathematics, History, Geography and Biology

2003年7月               同校 卒業

2003年9月    The London School of Economics and Political Science
             (ロンドン大学経済学部) 入学
                            BSc International Relations

2006年7月               同校 卒業
1.大学生活について
 私が卒業したThe London School of Economics and Political Scienceはその名の通り、経済学と政治学に特化しており、世界でもトップレベルの評価を受けています。ロンドン市内という魅力もあり、学生の過半数 を留学生が占めているためとても国際的な雰囲気を持っています。

 専攻した国際関係学の授業は大人数で受けるレクチャーと10人前後で行うクラスがセットになっており、クラスではプレゼンテーションやディスカッション が行われるので、積極性が養われます。最初は緊張したものですが、今では自分の考えを発表することに随分と慣れ自信もつきました。また、2週間に1枚 (1500words)のペースでエッセイ(論文)を書かされるので、少なくとも5,6冊の参考文献から効率よくノートをとる技術が必要とされます。試験 は年に一度おこなわれ、3時間で4つのエッセイを書くというものですが、慣れれば誰でもある程度の点数はとれるものだと思います。「中国の外交政策におけ る一党政治体制の影響」や「資本主義経済下での環境保護の見通し」といった特定の問題について、読み、ノートをとり、書く、という3ステップをこなしてい きます。単に本を読むだけと比べて、エッセイを書くことによって理解を深めることができました。

 クラスやエッセイの準備をしながらも自由時間は十分にとれます。興味からスペイン語を習ったり、日本人会の会長を務めて文化交流のイベントを開いたりも しました。また、ロンドンという立地条件のおかげで、美術館や映画館での鑑賞に加えて、コンサートやバレエなども何度か観にいきました。英国ロイヤル・バ レエを初めて観たときの感動は今でも覚えています。長期休暇中にはイギリス国内のみならず、スペイン、ドイツ、フランスといったヨーロッパ旅行にも気軽に いくことができ、これもまたヨーロッパという土地柄の強みと言うことができるでしょう。

2.就職について
 留学を考える者にとってその先の就職の問題は切実でしょう。しかし、成せば成るもの。私自身、Whitgift Schoolへの留学、またLondon School of Economicsへの進学を決めたときに、就職に対する多少の不安はありました。それでも、高校留学の際には、例え留学が1年間だけで終わり浪人扱いと して日本の大学を受験することになろうとも、その1年間にそれだけの価値があると考え挑戦することにしました。大学進学の際には、英語力と海外生活で養っ た適応力を評価してくれる企業は必ずあるはず、と信じていました。結果として言えるのは、アンテナを高くはって情報収集をすれば必ずチャンスは巡ってくる ということです。友人のネットワークやインターネットをうまく使い、留学生を積極的に採用している企業をつきとめ、インターンシップやキャリアフォーラム の機会を活かして積極的にアピールしていきました。日本の大学に比べると待っていても入ってくる情報の量は極端に少ないです。しかしながら、自分から捜し 求めていく姿勢さえあれば、留学はハンデではなく、アドバンテージになるものです。

3.留学のススメ
 世界は広いと実感できることが一番の留学の利点です。テレビやインターネットを通して世界中の情報が瞬時に得られる昨今ではありますが、それを肌で実感で きることが魅力です。実感するとは、スーパーに並ぶ見慣れない野菜に興味を示すことであり、スペイン語とフランス語の違いに耳で気づくことであり、イラク 戦争反対のデモ隊の勢いに圧倒されることであると思います。物事の多様性を理解する頭を養い、また、享受する心を育てることだと思います。

 世界の広さを実感してそれが何になるのか、と問われる方もいらっしゃるでしょう。トルコのケバブレストランを訪れずとも、イスラム教徒が豚肉を食べない ことは本に書いてありますので、知識の面での差はあまりないかもしれません。それよりも、世界の広さを実感できたこと自体に留学の価値があると思います。 その一つは異文化に触れ合うこと自体が刺激的であったという瞬間的な価値です。海外生活の楽しさ、と言い換えることもできます。400年の伝統を重んじる Whitgift Schoolでは感動の連続でした。留学をした最初の始業式で聞いたパイプオルガンの深い音色や、上級生の卒業式で初めてまとった、プリーフェクトのみに 与えられるガウンの重さは今でも鮮明に思い出すことができます。

  別の見方をすると、異文化との交流に楽しみを見出せない人は留学に向かないのではないかと思います。慣れない土地で慣れない言語を話しながら生きてい くというのは、決して楽なものではありません。引き合いに出すのも恐れ多いのですが、夏目漱石も神経症に苦しみ帰国したという話もあります。時代と環境の 違いこそあれ、その辛さに見合うだけの楽しみを見出せなければやり遂げられないのではないでしょうか。私にとって高校・大学ともに勉強は苦ではありません でした。むしろ楽しかったようです。英語で勉強をする際の吸収率の悪さから、「日本語で同じことを学べたら」と何度も悔やんだりしましたが、やはり英語で 勉強をすることは楽しかったように思えます。英語は簡潔で論理的な表現を使うので、読むときも書くときも自分の思考回路が鮮明になったような気がしていま した。それでもやはり、もっと勉強に対して努力できたな、もっと課外活動に参加するべきだったな、という後悔はあります。この種の後悔はきっと多かれ少な かれ誰にでもあるものだとは思いますが、それでもやはり、もう大学生には戻れないと思うと、もう少し勉強しておきたかったという後悔の念は拭えません。
 さらに、留学の価値としてより重要なのが、これからの何十年という人生を見据えたときに新たな価値観の尺度が加わったという永続的なものです。長期的に どのように生きたいかというビジョンがみえたという意味で、してみたい仕事が増えた、訪れてみたい国が増えた、働いてみたい国が増えた、と言い換えること も出来ます。大学を出て、教育というものに一つの形式的な終止符を打つと、勉強以外の目標が必要になってくると思います。そのときに世界の広さを知ってい るということは、より欲張りな目標が立てられるということにならないでしょうか。

 グローバル化が進み、物事を日本の尺度だけでは測れない時代に突入しました。それは、セブンイレブンやユニクロの海外進出に表れていますし、北朝鮮問題 などへの近隣諸国との取り組みにも見て取れます。日本という国が経済的にも政治的にもこの21世紀の世界をのり切るためには、海外との協力が不可欠になっ たということです。「青年よ大志を抱け」、とはあまりに使い古された言葉なので目新しさには欠けますが、若者の魅力と夢の大きさは常に正比例することを考 慮すると、おおかた真理をついた言葉だと言えるでしょう。ひとつに、大志を持った魅力的な若者であれ、という想いと共に、日本という枠組みにとらわれず、 世界という大舞台での大志を抱いた若者が増えれば日本はもっと良くなるのではないかという希望もこめて、「世界を見よ」、と形ばかりではありますが先輩の ふりをして皆さんへの結びのメッセージとさせていただきます。