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進路講演会の目的

浦高では、第一線でご活躍されている先生方をお招きし、全校生徒を対象に『進路講演会』を実施しています。原則として、隔年で文系理系の分野の先生方に講演をお願いしています。
 多様な可能性を秘め、自我を確立させていく高校生という時期に、一流の先生方の専門的なお話やものの考え方、そのお人柄にふれることは、貴重な経験とし て生徒の心の中に残り、その将来に何らかの示唆を与えていくものという主旨から、30年以上にも渡って、毎年、講演会を実施してきています。
 

2014年度 天野篤氏 順天堂大学医学部附属順天堂医院副院長

2014年10月21日(火)、順天堂大学医学部附属順天堂医院副院長 天野篤先生をお招きし,「浦高生なら熱く生きよう」というテーマで、進路講演会が行われました。
 
天野先生は平成24年2月天皇陛下の「冠動脈バイパス」手術の執刀医として見事にその重責を果たし、一躍時の人となりました。
現在は順天堂医院副院長として病院運営に携わる中、年間約500例の心臓大血管手術を執刀、全国から訪れる重症患者に対応、特に80歳以上の超高齢者には、10年以上かけて熟成した医療チームで安定した成績と患者さんの満足度を追及し続けていらっしゃいます。

講演会では、「熱く生きよう」という題目通り、浦高生はどうあるべきか、医者はどのようにあるべきかなど、天野先生の生き様が伝わる熱い講演会となりました。
特に、大学時代から現在に至るまでのお話や、受験前の心構え、大学に入った後の心構えなど、OBの天野先生から頂く言葉は浦高
生にも大きく響いたのではないでしょうか。

講演後も生徒からの質問が絶えず、時間ぎりぎりまでの質疑応答となりました。

また、今年度は天野先生のご厚意により、3名の生徒がそれぞれ3日間、順天堂大学病院で医師体験をしてきました。ICU(集中治療室)、カンファレンス(症例検討会)、手術の現場を実際に見学させていただき、高校生では到底できない貴重な経験をさせていただきました。
この3名も講演後、校長室にて天野先生と久々の対面もできました。

天野先生には、浦高生にあてて以下のようなお言葉を頂きました。



詳しくは、校長のページをご覧下さい。
 

2013年度 田中明彦氏 国際協力機構JICA理事長

2013年10月24日(木)、国際協力機構JICA理事長 田中明彦先生をお招きし,「21世紀の世界システムと国際協力」というテーマで進路講演会が行われました。
割れんばかりの歓声と拍手の中、田中先生が入場されました。


 パワーポイントを用いながら、国際協力機構JICAの取り組みの紹介と、日本と世界との関係から見た国際協力のあり方を、具体例を通じてわかりやすくお話頂きました。
 
国際協力の取り組みの紹介のあと、なぜ国際協力をするのかという問いに対し、先生は日本に有益となる安全保障戦略・成長戦略・外交戦略の一環ということももちろんあるが、同じ人間の一員として、困っている国があれば手を差し伸べるべきというお話をされました。また、浦高生に対し、浦和高校の伝統を踏まえながら、国際協力に限らず世界的規模で物事を見て欲しいというお話もされました。

 
講演後の生徒からの質問にも丁寧に答えてくださいました。
 (質疑応答の一部)
○将来国際協力に関係した仕事に就きたいが、英語以外の言語によるコミュニケーションができるか不安。
 まず英語をしっかり勉強すれば、他の言語も覚えやすいし、英語によってある程度の問題は解決できる。
○国際協力というと技術支援(理系)というイメージだが、文系でも国際協力ができるのか。
 技術支援を円滑に進めるための法整備や経済マスタープランの作成など、現場では法学や経済学の知識が求められる。また教育学や文化人類学などの分野も国際協力において重要であり、文系が国際協力において十分に貢献することができる。

 

2012年度 鈴木章氏 北海道大学名誉教授

2012年11月26日(月)、ノーベル化学賞受賞者鈴木章先生をお招きし,「Nobel 化学賞を受賞して」というテーマで進路講演会が行われました。

割れんばかりの歓声と拍手の中、鈴木先生が入場されました。
パワーポイントを用いながら、ノーベル化学賞を受賞した「鈴木カップリング反応」についてや、化学の世界に足を踏み入れたきっかけ、これからの化学に向けて高校生がすべきことなど、分かりやすく熱いお話を頂きました。

また若者に向けて、このようなお話もされました。
よくマスコミから「若者の理系離れが進んでいる」と言われ、危機感がある。
日本は資源がない。石油はなく、石炭は深くて採算が取れない。今後はサイエンス・テクノロジーをベースにして、付加価値を付けるしかない。安くて中程度の技術でできるものは、人件費の安い国に負ける。サイエンスの世界は面白い。まだまだ分からないことがある。
やるべきことは、まだまだたくさんある。


講演後の生徒からの質問にも丁寧に答えてくださいました。
(質疑応答の一部)
Q1:鈴木カップリングの応用範囲の広さを、研究当時は考えていたか?
A1:考えていなかった。
   工業的に使われているのは、企業の研究者の努力による。
   特許をとらなかったが、世界中の人が自由に使ってくれる。
   自分はラッキーな研究者だと思う。

Q2:役に立たないかも知れない研究を続けるため、どうモチベーションを維持するか?
A2:まず、知らないことを知る楽しみがある。
   それに、将来は役に立つかも知れない。



以下は生徒の感想です。
 

2010年度 若田光一氏(高34期)  JAXA宇宙飛行士

2010年2010wakata1.jpg11月15日(月)、本校の卒業生(高校34期)でJAXA宇宙飛行士の若田光一さんをお招きし,「国際宇宙ステーション長期滞在飛行に参加して」というテーマで進路講演会が行われました。

 若田さんは,昨年(2009年)のISS(国際宇宙ステーション)での長期宇宙滞在に際し、本校の教育目標である
「尚文昌武」の文字が記された旗を、OFK(Official Flight Kit:公式飛行記念品)として携行されており、その旗を本校に返還することも今回の来校の目的のひとつでした。

 会場の体育館での割れんばかりの歓声と拍手の嵐の中を、校長に案内されながら若田さんが入場しました。校長のあいさつに続いてOFKの返還式が行われ、ステージの中央で、若田さんから校長へ「尚文昌武」の旗が返還されました。

 返還式の後,若田さんは、パワーポイントを活用しながら,宇宙空間(無重量空間)における様々な実験や宇宙空間での日々の生活、出来事などについて説明 されました。その中で,日本人宇宙飛行士の活躍の歴史,若田さんご自身のミッションの成果についても触れられました。

 さらに、ビデオ映像を流しながら,4か月半におよぶISS内での生活がどのようなものであったかなどについて詳しくわかりやすく生き生きと説明されまし た。ISSから地球を見ると,そこにいられることと生命への感謝の気持ちがわき起こり,スペースシャトルで地球に帰還するときにISSを外から見て,人類 の科学技術に感動されたお話もいただきました。

 

過去の講演者

(平成に入ってからお招きした主な先生方と「演題」)

 浅田彰 氏 「アートと政治」
 安江良介 氏 「私たちはどのような時代に生きているか」
 大江健三郎 氏 「生きてゆく上での言葉」
 西澤潤一 氏 「半導体の研究」
 藤原正彦 氏 「イギリスと日本」
 利根川進 氏 「抗体の多様性生成の遺伝学的原理の解明」
 有馬朗人 氏 「原子核物理学における日本人の独創性」
 養老孟司 氏 「情報社会と若者」
 江崎玲於奈 氏 「自己の発見と実現」
 蜷川幸雄 氏 「人生を演出するということ~高校生へのメッセージ~」
 白川英樹 氏  「導電性高分子の発見と開発~私のセレンディピティ~」
 中嶋嶺雄 氏 「グローバル化時代の我が大学の挑戦」
 小柴昌俊 氏 「ニュートリノ」
 茂木健一郎 氏 「脳と創造性」
 蓮實重彦 氏 「他人とは何か」
 若田光一 氏  「国際宇宙ステーションの長期滞在飛行に参加して」
  柴田元幸 氏 「英語を読む、小説を訳す」
 鈴木章 氏 「ノーベル化学賞を受賞して」
 田中明彦 氏 「21世紀の世界システムと国際協力」
天野篤 氏
 「浦高生なら熱く生きよう」